保護猫カフェに善意の250万円集まる…コロナで経営ピンチ、ネット呼びかけに

 保護猫の飼い主探しなどをしている沖縄県那覇市国際通りそばの猫カフェ「猫まる茶屋」が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う活動自粛で経営難に陥った。営業を続けて猫の医療費やえさ代、家賃などをまかなうためにクラウドファンディングで支援を募ったところ、目標の300万円に対して2カ月弱で約250万円が集まっている。

 店はグッズ販売や飲食代、寄付などで運営する。過去10年で300匹以上の保護猫の飼い主を見つけた。ボランティアから引き受けた猫を飼育し、来店客との触れ合いの中で飼い主につなぐ活動を続けてきた。新型コロナの影響で譲渡会を開けず、来客も急減して保護猫の行き場がなくなっているという。

 クラウドファンディングはサイト「キャンプファイア」を通じて昨年12月12日に始め、今月22日まで募っている。寄付額に応じて返礼品を送る。目標には届いていないが、達成が目前に迫っている。同店スタッフの辺土名静流(しずる)さんは「クラウドファンディングを通じて活動を知ってもらう効果もあった。コロナが収束するまで店を閉めずに活動を続けたい」と話した。

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