粟島航路の存続に向けたクラウドファンディング、目標金額の1,500万円を達成

ふるさとチョイスのサイトより

新潟県粟島浦村は、新型ウイルスの影響で危機的な経営状況に陥ってる粟島汽船株式会社(粟島港〜岩船間の定期航路を運航)を支援するために始めたクラウドファンディング(ふるさとチョイス)の寄付金額が2月17日時点で1,500万円を超えた。

クラウドファンディングは昨年12月18日に始めた時は目標金額を1,000万円に設定していたが、昨年12月31日に1,000万円を達成したことから目標金額を1,500万円に設定。その目標金額を超えた形だ。

クラウドファンディングは今年2月19日まで実施していて、寄付金額は、粟島汽船の当面の運転資金として活用される。

粟島浦村のクラウドファンディング ページ

粟島浦村は、新潟県村上市の岩船港から北西35キロメートルに位置し、周囲23キロメートルの1島1村の小島。1年を通して比較的温暖な気候のため降雪も少なく、暖流と寒流の交じり合う影響で海の幸・山の幸が豊富な島で、約350人の島民が暮らしているという。

また漁業とともに観光も盛んで、年間約2万人の観光客が来島しているほか、島外から小中学生が学びに来る「しおかぜ留学」も行われており、新たな教育への取り組みなども行っている。

その粟島への唯一の交通機関は粟島汽船が運航する船。この粟島汽船が、新型コロナウィルスの影響による観光客の激減により大打撃を受けており、島民の生活の基盤である粟島汽船の存続が揺らいでいることから、存続に向けてクラウドファンディングを始めた。

なお、ふるさと納税は、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度。控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられるという。

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