オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の後任問題が、いよいよ煮詰まってきたようだ。
検討委員会の16、17日の連日の会合により、どうやら橋本聖子五輪担当大臣で後任候補が一本化されたと新聞、テレビで一斉に報じられた。
確かに、過去7回の五輪に出場、メダルも獲得し資質は十分にみえる。だが、気になる部分がないわけではない。7年前、男子フィギュアスケートの五輪代表、高橋大輔さんへのキス強要のセクハラ疑惑。こちらは過去の出来事として重大視されない雰囲気だ。
だが、もう一つのポイントは大いに注目すべき内容といえるだろう。そもそも橋本氏の政界進出のきっかけを作ったのが、森前会長だったからだ。
以来、橋本氏は森氏を〝父〟と慕い、森氏も〝娘〟と公言している。これでは、やはり〝森氏の院政〟か?と疑念を抱く人が少なからず出てくるに違いない。この点に言及したのはコメンテーターの高木美保だ。
18日のテレビ朝日系は「羽鳥慎一モーニングショー」で高木は「橋本さんが(森氏を)政界のお父さんとおっしゃってますし、丸川さんが(大臣の)後任ということで、私たちはどうしても〝院政〟をイメージしてしまう」と発言。続いて「森さんの思考回路は引き継いでほしくないし、何を引き継がず何が引き継がれるべきではない、ということを見守っていきたい」。
橋本氏は森氏との〝父娘関係〟を、どこまで上手に封印できるのか?