フィリーズがベテラン救援左腕・ワトソンとマイナー契約

日本時間2月18日、フィリーズはジャイアンツからフリーエージェントとなっていた35歳のベテラン救援左腕、トニー・ワトソンとマイナー契約を結んだことを発表した。ワトソンは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。昨季救援防御率7.06とブルペンが完全崩壊したフィリーズは今オフ、積極的にブルペンの補強を進めており、ワトソンやブランドン・キンツラーなど、マイナー契約の面々も豪華な顔ぶれとなっている。

ワトソンは昨季ジャイアンツで21試合に登板して1勝0敗2セーブ、10ホールド、防御率2.50を記録。2012年から2019年まで8年連続で60試合以上に登板し、メジャー10年間で通算227ホールド、防御率2.80をマークするなど、長年にわたって安定した活躍を続けている救援左腕である。10勝2敗2セーブ、34ホールド、防御率1.63の好成績を残した2014年にはオールスター・ゲームにも選出されている。

昨季のフィリーズの救援防御率7.06は過去90年間のメジャーリーグで最も悪い数字だった。このブルペンの完全崩壊を受けて、今オフのフィリーズはブルペンの補強を進めており、40人枠内ではアーチー・ブラッドリー、ホゼ・アルバラード、サム・クーンロッドを獲得。マイナー契約ではワトソン、キンツラー、ヘクター・ロンドン、ネフタリ・フェリスといった実績のあるリリーバーを加えている。

キンツラーは昨季マーリンズでクローザーを務め、12セーブ、防御率2.22を記録。ロンドンはカブス時代にクローザーを務めた経験があり、2015年には30セーブ、防御率1.67の好成績を残している。また、フェリスはレンジャーズ時代の2010年に40セーブ、防御率2.73をマークして新人王を受賞した。これらの投手が揃って実力を発揮すれば、フィリーズのブルペンは劇的に改善されることになるが、リリーバーをかき集めたフィリーズの補強戦略はどんな結果を生むだろうか。

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