箱根町の入湯税、想定の5割減 コロナ打撃、「観光客戻って」

土産物店などのシャッターが降り観光客の姿は見られない箱根湯本駅前=2020年5月

 神奈川県箱根町の勝俣浩行町長は18日の会見で、新型コロナウイルスの影響で2020年度の同町の入湯税が当初予算の想定額の約5割まで落ち込む見通しを明らかにした。

 町によると、同年度当初予算では7億1340万円を見込んだが、新型コロナによる観光客減少を受け、今年3月末の決算見込額は3億6270万円(49.2%減)とほぼ半減した。

 同町の入湯税は、箱根山の火山活動が活発化した15年度に5億9100万円まで落ち込んだが、20年度はこれを大幅に下回り、過去10年間で最少額となる。町は同日発表した21年度一般会計当初予算案では前年度比26.6%減の5億2340万円を見込んでいる。

 今後について勝俣町長は「この状況が続くわけではなく、ワクチン接種などが進めばある程度収まるのでは。観光客も7、8割は戻ってきてほしい」と期待を寄せた。

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