グランピングで思い出を 卒業旅行に行けない大学生へ 50室分の招待企画 長崎・メモリード

学生生活の思い出に招待され、くつろぐ学生=長崎市、グランゾ

 冠婚葬祭大手のメモリード(総合本部・長崎県西彼長与町)は、新型コロナウイルス禍で卒業旅行に行けない大学生を宿泊施設に招待する企画を始めた。初日の17日には女子大生2人が招かれ、自然の中、非日常を味わった。
 宿泊先は同社が運営する長崎あぐりの丘高原ホテル内の「グランピングリゾート グランゾ」(長崎市四杖町)。手軽で新しいキャンプスタイルとして注目が高まるグランピング施設で、新型コロナ禍でも安心、安全に学生時代最後の思い出を作ってほしいと企画した。
 テントは6棟。ベッドやソファなどの家具がそろい、冷暖房も完備。海を一望しながらくつろぎの時間を過ごせる。宿泊した長崎純心大4年の松下未来さん(22)と和田彩乃さん(22)は「グランピングは初めてだけれど広くておしゃれでくつろげる。コロナで会う機会が減っていたのでたくさん話して過ごしたい」と笑顔だった。
 対象は長崎市と近郊の大学生で50室分。ホテルの公式インスタグラムをフォローし、宿泊中に指定するハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿することなどが条件。申し込みは「グランゾ」のホームページから。新型コロナ対策として希望者は抗原検査を有料で受けられる。
 同ホテルの長野藤輝支配人は「密を避けながら非日常感を味わい、楽しんでほしい」と話している。

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