細心の注意を払った絵画修復 地味な作業に張りつめる緊張感 「レンブラントは誰の手に」本編映像

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巨匠画家レンブラントをめぐる人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「レンブラントは誰の手に」から、絵画修復の様子を捉えた本編映像が公開となった。

修復される絵画は、2014年にドイツでオークションに出品されていた作者不明の作品「Let the Little Children Come to Me」。その大きな作品に若かりし頃のレンブラントの顔が描かれていることを発見した画商ヤン・シックス11世が、レンブラントによる作品と確信してオークションで落札していた。シックスは真相を確かめるため、未熟な画家によって上塗りされたと思われる部分の修復を、絵画修復家のマーティン・ベイルに依頼したのだった。

本編映像では、ベイルによる修復作業が映し出される。絵の表面を少しずつ削っていくという地味な作業には、緊張感が張りつめている。またベイルは作業期間を4年と見積もっていることを語り、描き手のわかっていない絵を削ることに対しては「不安だ」と口にする姿も見せる。

「レンブラントは誰の手に」は、没後350年以上経った今でも絶大なる人気を誇るオランダの巨匠画家、レンブラントの絵画をめぐる人々の姿を追ったドキュメンタリー映画。「光と影の魔術師」の異名を持つレンブラントが残した作品の美と魅力のほか、作品をめぐる画商、コレクター、美術館が生み出す物語をドラマティックに映し出している。「みんなのアムステルダム国立美術館へ」で美術館の舞台裏を追ったオランダのドキュメンタリー作家のウケ・ホーヘンダイクが監督を務めている。

レンブラントは誰の手に
2021年2月26日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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