強打の二塁手・ドージャーが現役引退を表明 2016年に42本塁打

日本時間2月19日、ツインズなどで強打の二塁手として活躍し、通算192本塁打を放ったブライアン・ドージャーが現役引退を表明した。ドージャーは2016年にアメリカン・リーグの二塁手としては史上初となるシーズン40本塁打を達成し、二塁手歴代2位タイとなる42本塁打を記録。翌2017年にも34本塁打を放つなど、強打の二塁手として一時代を築き、ナショナルズでプレーした2019年にはワールドシリーズ制覇も経験した。

現在33歳のドージャーはツインズ(2012年~2018年途中)、ドジャース(2018年)、ナショナルズ(2019年)、メッツ(2020年)の4球団で合計9シーズンにわたってプレー。昨季は2月下旬にパドレスとマイナー契約を結んだものの、7月中旬に解雇され、開幕直前にマッツとマイナー契約を結んで7月末に昇格したが、7試合で打率.133に終わり、8月末には解雇された。

ドージャーは自身が在籍したすべての球団への感謝を示しつつも、やはりキャリアの大半を過ごしたツインズへの思い入れが最も強いという。「ツインズはフィールドの内外で私を正しい方向に導いてくれた。彼らは提案してきたのではなく、要求してきた。でも、それが上手くいった。私は常に物事を正しい方法で行おうとすることに誇りを持っていた」と自身を育ててくれたツインズへの感謝を述べた。

まだ身体的にはプレーできる状態にあるものの、新型コロナウイルスのパンデミックのなかでプレーを続けるよりも家族とともに多くの時間を過ごしたいと考えるようになった。昨季途中にメッツから解雇されたあと、ブルージェイズからオファーがあったものの、入団を断った。そして、オフシーズンのあいだ熟考を重ね、現役引退を決断した。

毎日家にいて、毎朝娘を起こしに行き、学校へ送る現在の生活を気に入っているというドージャー。ただし、野球との関係を完全に断とうとしているわけではなく、将来的には監督業にも興味を持っているという。現役引退は次のチャプターを迎える前の小休止に過ぎない。キャリア最高の出来事に2019年のワールドシリーズ制覇を挙げたドージャーは、今度は監督としてチャンピオン・リングを目指すことになるかもしれない。

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