「食」をテーマにした映画「種まく旅人」シリーズの第4作「種まく旅人～華蓮（ハス）のかがやき～」が、3月26日に映画の舞台となった石川県で先行公開され、4月2日より全国公開される。公開を前に、石川県金沢市で15日に完成披露舞台挨拶が実施され、出演した栗山千明と平岡祐太が登壇した。
父親が病で倒れたことから実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面し、結婚を考える恋人との関係にも苦悩する銀行マン・山田良一を演じた平岡は、「撮影では精魂をこめて演じたので、その作品をみなさんに観ていただけるというのは本当にうれしく思います」と、公開の喜びを口にした。
映画撮影での思い出について聞かれた平岡は、「本当に農家の方々のご協力を得て撮影させていただきました。毎日のお弁当にれんこんが入っていて、れんこんが大好きになり、今回の自粛期間中も、家でれんこんのきんぴらを作り、まぜご飯にして食べていました。それくらい、れんこんの記憶しかない」と、れんこん愛を披露して会場を盛り上げた。
農家の息子役のため、畑での歩き方を事前に練習をしていたという平岡。栗山に歩き方を教えたというエピソードが披露され、「ベタ足で歩くと泥の中で足が抜けなくなるので、つま先でつつくように歩くのがコツ」と、実演でレクチャーをする一幕も見られた。
映画の見どころについて平岡は、「農業だけの話にとどめるのではなく、人間ドラマにしたかった。人々が関わり合っていくことで何かが生まれてくるということが伝わればうれしいです。みんな誰しも選択に迷い、決断しないといけない瞬間があるので、自分と照らし合わせながら作品を見ていただければ」と、作品への熱い思いを語った。
「種まく旅人～華蓮のかがやき～」は、「食」をテーマにした「種まく旅人」シリーズの第4作。石川県金沢市の伝統野菜である「加賀れんこん」をテーマに、後継者不在に悩む農業の現実を描く。栗山千明演じる農水省の職員を主人公に、れんこん農家の父親が倒れてしまったことから畑を引き継ぐか売却かの決断を迫られる山田良一（平岡祐太）や、そんな良一に不安と苛立ちを募らせる恋人（大久保麻梨子）らの姿が描かれる。
種まく旅人～華蓮のかがやき～
2021年3月26日(金)石川県先行公開／4月2日(金) 全国順次公開
配給：ニチホランド
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