松たか子、坂元裕二脚本「大豆田とわ子と三人の元夫」でバツ3&子持ち役。元夫は岡田将生、角田晃広、松田龍平

松たか子が、4月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(火曜午後9:00=関西テレビ制作、開始日未定)に主演することが分かった。

松が同系の連ドラに主演するのは「役者魂!」以来約15年ぶり。脚本家・坂元裕二氏による完全オリジナルドラマで、3回結婚して3回離婚したバツ3の子持ち独身女性・大豆田とわ子を演じる。また、そんなとわ子のことを忘れられない3人の元夫役を、岡田将生、角田晃広(東京03)、松田龍平が務める。個性豊かな4人が織り成すクスッと笑えて、泣けて、時々身につまされるハートフルコメディーだ。

40歳のとわ子は、建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任したばかりで、すごく変人というわけではないし、洋服が好きで、明るく、おちゃめで、ちょっとせっかちで、どこかとぼけていて、いろんなところがちょっとずつ面白い、そんな女性。最初の夫との間に生まれた中学3年生の娘・唄(うた)と2人暮らしをしている。坂元氏によるオリジナル脚本について、松は「すごく面白かったです。いろんなキャラクターがいて、出てくる人出てくる人が面白くて、愚かな感じで。一気に読んじゃいました」と語り、「メッセージ性が強いかというと、それだけでもないですし。何の説得力もない人たちが、生きていく話なんですね(笑)。でも、そんな人たちのさまを見て、『自分の人生悪くないかな』って、元気になってもらえればいいかなと思います」と明かす。

また、元夫役のキャストに関しては「3人それぞれに個性があって、チャーミング。あ、3回結婚してもいいかなって思いました。ダメさ加減も三者三様で、きっと魅力も三者三様。幸せなありがたい役」と共演を楽しみにしている様子。すでに顔合わせ済みで「初めて4人でお会いしました。予想通り、少しぎこちないところから始まって。きっと最後まである一定の距離感は保ちながらいくんじゃないかなって。でも無理がなく、現場にいられそうだなと感じました。3人に甘えたくなっちゃうくらい、すごく魅力的ですので、私は甘えすぎないように(笑)。ほどよく迷惑をかけながら、頑張んなきゃなって思いました」と信頼を置いている。

岡田が演じるのは、3番目の夫でエリート弁護士・中村慎森(しんしん)。「しろくまハウジング」の顧問弁護士でもあり、理屈っぽくて、ひねくれ者だ。口癖は「それ、いります?」。周囲からは冷静で合理的に見られる慎森が、とわ子となぜ結婚し、離婚したのかは気になるところだ。

「素直に面白くて、読み物としてワクワクしながら読ませていただきました。『この世界に僕が入るんだ』と思うだけで、うれしい気持ちになりました。また、すてきなキャストの皆さんと一緒にお芝居ができるのが、自分の頭の中で想像できたので、『こんなに楽しみなお仕事はない』と思いました」と喜ぶ岡田だが、松らとの共演は緊張するそうで「僕にとっては怪物級というか、恐れ多い先輩方で(笑)。でも、そんな中でも、共演者の皆さんとこの脚本とこのキャラクターを含めて、面白おかしいドラマをお届けできる気がしています。いろんな化学反応を起こして、皆さんと面白いドラマにしたいです。お会いして、すぐ4人の空気感になったと思いました。ドラマの世界とあいまって、居心地のいいゆる~い、ふわ~っとした空気に包まれていたので、普段の感じも含めて役に生かしていけたらいいなと思いました」とコメント。

2番目の夫は、角田が扮(ふん)するファッションカメラマン・佐藤。業界では有名で腕もよく、とわ子のことが今でも好きで好きでたまらないが、とにかく器が小さいというキャラクターだ。

「半沢直樹」(TBS系)でのシリアスな演技も記憶に新しい角田だが、本業とは勝手が違うようで「ドラマの撮影って、本番前の読み合わせが、あんまりないんですよね。これは前もって『いいですか?』って声かけないと。1回合わせたいなって感じの会話劇なので、ちょっと思い切って『いいですか?』って言ってみようかなと思います」と話し、出演オファーを受けた際は「ドラマの話が来てるってことで、『どういうドラマなの?』ってマネジャーに聞くじゃないですか。その時に、まず松たか子さんがいらっしゃって、バツ3で元夫が3人いるんですけれども、それが松田龍平さん、岡田将生さん、角田さん。『なんでだよ!』っていうのが最初でしたよね(笑)」と恐縮。「面白い作品になるように頑張りますので、どうか皆さん見てください。よろしくお願いします!」と意気込みをアピールしている。

そして、最初の夫・田中八作(はっさく)役を務めるのが松田。松とは「カルテット」(TBS系)以来4年ぶりのドラマ共演となる。東京・奥渋谷にあるレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソンで、とわ子との間に生まれた娘・唄の父親でもあり、女性に自動的にモテてしまい、時々面倒なことに巻き込まれてしまう人物だ。

松田は「4人の掛け合いのテンポと間がとても面白いので、撮影も楽しくなりそうです。初めて4人で会ったんですけど、皆さんの、雰囲気を感じられてホッとしましたし、少しイメージができてよかったです。坂元さんが描く会話劇を楽しんでやらせていただきたいなと思っています。テンポとか間とか、どうなるか想像するだけで笑えますね」と期待を寄せている。

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