成績を恣意的に評価、合否判定も改ざん 横浜国立大、50代教授を懲戒解雇「多忙なあまり・・・」

横浜国立大のホームページ

 学生の成績の恣意(しい)的な評価や入試の合否判定を改ざんするなど不適切な行為を繰り返したとして、横浜国立大は19日、国際戦略推進機構に所属する50代男性教授を懲戒解雇処分とした。

 大学によると、同教授は英語による留学生プログラム(定員12人)で2019年度~20年度にかけ、複数の学生の成績を恣意的に評価し、つじつまを合わせるために別の学生が提出した課題を捏造(ねつぞう)。20年度入試の合否判定では、他の教員の評価点を改ざんして本来と異なる結果とした。また、単位取得の条件として授業外の外部イベントなどへの参加を強要したという。

 成績の評価などについて複数の学生から苦情が寄せられ、大学が調査。成績を適正な評価に是正するとともに、合否を再判定し4人を追加合格とした。同教授は「多忙なあまり不適切な行為をしてしまった」などと説明しているという。

 長谷部勇一学長は「言語道断の行為」として謝罪した上で、「二度とこのような不祥事が発生することのないよう教職員の服務規律の徹底に努める」とコメントした。

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