オーラン・アライアンスが仮想O-RANオープンサミットとMWC上海2021でのO-RAN技術のデモについて発表

  • LG U+が28番目の通信事業者会員としてO-RANに参加
  • 2021年2月25日のO-RANオープンサミット(仮想開催)では、O-RANの進展状況と展望について簡潔に説明
  • 7件のO-RANデモがMWC上海2021およびO-RAN仮想展示会で実施

独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オーラン・アライアンスは2021年1月現在で28番目の通信事業者会員となるLGユープラスを歓迎します。現時点で当アライアンスに参加している企業は世界中の260社以上に上り、数を増している貢献組織による強力な支援を受けながら、オープン性とインテリジェント性を備え、仮想化され、完全に相互運用可能なRAN(無線アクセスネットワーク)ソリューションに向けて、その基盤を構築し、RAN業界を統合するための活動に取り組んでいます。

O-RANオープンサミット(仮想開催)がMWC上海2021でのO-RANデモを補完

Open RANの発展をめぐる最新情報に接していただくため、オーラン・アライアンスは関心のある業界の参加者をO-RANオープンサミットに招待します。このコンパクトな仮想イベントは、皮切りとして、通信事業者の幹部らがO-RANの進展状況の概要をお示しします。その後の基調講演とO-RANの主要事業者とのパネルディスカッションでは、O-RAN仕様策定の活動、試験とインテグレーション、RAN用オープンソフトウエアの提供における成果と次の段階の活動についてまとめます。

仮想イベントのO-RANオープンサミットは、2021年2月25日の午後9時~午後11時(中国標準時)(東部標準時の午前8時~午前10時、中央ヨーロッパ標準時の14時~16時)に予定されています。詳細情報および参加費無料のサミットへの参加方法については、当社のウェブサイトをご覧ください。

MWC上海2021およびO-RAN仮想展示会でのO-RANのデモ

2件のO-RANデモがMWC上海2021で計画されています。

  • Sageranは、FPGAアクセラレータカードを搭載したx86プラットフォームに基づく完全なO-RANホワイトボックス・スモールセル・ソリューションのデモを行い、4T4R対応MIMOをサポートする屋内セル向けのホワイトボックスハードウエアを使用して、スタンドアロン型のエンドツーエンドの使用例を紹介します。このデモはSageranがMWC上海2021(ブースN2.C114)に加え、O-RAN仮想展示会で主催します。
  • ヴィアヴィローデ・シュワルツは、オープンフロントホール性能の検証デモを共同で行います。ネットワーク事業者が分散化マルチベンダーネットワークを採用している中、性能と相互運用性の厳格な試験には、適合性試験を伴う必要があります。このデモでは、下位レイヤー分割オプション7.2xフロントホールインターフェースをVIAVI TM500 O-RUテスターと共に使用して、一般的な標準ベースのテストケースIQデータの生成とO-RUへの送信を紹介します。さらに、RF/IQ信号分析用のVSEソフトウエアを備えたローデ・シュワルツのVSG/VSAハードウエアを使用して、アップリンクおよびダウンリンクのフロントホールログの取得と、RF信号の生成および取得を実施します。テストケースワークフローは、ヴィアヴィ製O-RUテストマネジャーを使用することで、エンドユーザーにとって簡素化し、単一ポイントで試験管理できるようにします。このデモはヴィアヴィ・ソリューションズがMWC上海2021(ブースN1.B137)に加え、 O-RAN仮想展示会で主催します。

さらに5件の仮想デモがMWC上海2021で実施され、O-RAN仮想展示会を補強します。

  • ITRIは、E2手順を利用してトラフィックステアリングxAppとニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラープラットフォームのデモを行い、セルおよびRANシミュレーターによって生成されたUE指標をモニタリングし、A1ポリシーが保証されるように一部のUEを隣接セルにオフロードします。
  • エヌビディアとヴイエムウェアは、ヴイエムウェアの通信事業者向けクラウドプラットフォームでAerial 5G gNB Layer-1オーケストレーションのPoCデモを共同で実施します。このデモでは、ドッカー・コンテナとクバネティス・マニフェストを使用して、クラウドネイティブ機能としてのNVIDIA Aerial SDKを紹介します。ヴイエムウェアの通信事業者向けクラウドプラットフォームに搭載したAerial cuBBは、MANOを通じてサービスの俊敏性、運用効率、CAPEX/OPEXの削減を実現します。
  • ベトテルは、オープンフロントホールインターフェースを介して屋外マイクロO-RUと統合されたNIC(XXV710-DA2T)を搭載したインテル製サーバー(Xeon-D)を基盤とするエンドツーエンドソリューションのデモを行います。基地局はEPCに接続し、ベトテルのeNBは完全なNSA(オプション3X)ホワイトボックス基地局ソリューションとして機能し、商用導入の準備が整ったものとなります。この統合システムは、商用UEを使用して、アタッチ試験と速度試験を通じて検証されます。
  • アルティオスターは、エアテルおよびNECと連携して、市販既製品(COTS)サーバーで動作する大規模MIMO無線ユニット(O-RU)および仮想化分散ユニット(O-DU)の相互運用性試験と統合についてのデモを行います。このデモでは、O-RAN仕様に基づく商用のエンドツーエンドのオープンフロントホールインターフェースを採用します。
  • パラレル・ワイヤレスは、TCOを削減し、保守を簡素化しながらセルラーネットワークを拡張・最新化するための2G/3G/4G /5G O-RANベースのマクロOpen RANについてのデモを行います。これは世界中の50以上のネットワークにおいて地方で実証済みであり、5Gの潜在力を最大限に引き出しながら、都市部の2G/3G/4G向けに拡張できるようになりました。

オーラン・アライアンスについて

オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における260組織以上のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN規格により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。

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