柳楽優弥 即興演技にデビュー作「誰も知らない」を思い起こす 「自分らしく現場にいていいんだ」と喜び

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柳楽優弥が海外合作映画初主演を果たした、日本・モンゴル・フランス合作映画「ターコイズの空の下で」の、先行プレミアム上映舞台あいさつが実施され、出演した柳楽優弥、サヘル・ローズと、KENTARO監督が登壇。モンゴルで行われた撮影などについて語った。

モンゴルでの3週間に渡って行われた撮影について柳楽は、KENTARO監督とともにゲル生活を送り、ネズミがカップ麺を食べるなど出来事がありつつも、「満天の星空で文句なし」と撮影を楽しんだことを振り返った。

演技については、監督が「コマーシャルみたいな演技はイヤだ」と言っていたことを柳楽が明かすと、KENTARO監督は「彼(柳楽)をナチュラルなまま撮りたいというのがすごくあった」と語った。そのため即興での演技を求められることが多かったことから、柳楽はデビュー作の是枝裕和監督作「誰も知らない」での演出に通じるものを感じ、久しぶりの感覚に「自分らしく現場にいていいんだというのをあらためて気づかせてくれた」と、すばらしい撮影現場だったことを語った。

またKENTARO監督は柳楽に対して、鏡をなるべく見ないようにし、マネージャーとも連絡をしないように求めたことが明かされた。KENTARO監督は、自分の演技を意識したり、日本のことを考えたりせず、「モンゴルにいて欲しかった」ためだったと説明した。

「ターコイズの空の下で」は、終戦後に生き別れとなった祖父の娘を探すためにモンゴルに送り込まれたタケシと、馬泥棒のモンゴル人アムラのユーモラスな旅を描いたロードムービー。約3週間かけ、モンゴルで過酷なロケ撮影が行われた。柳楽は本作について、「僕自身の成長記録」「『誰も知らない』以来となる即興演技を楽しんだ」と語っている。マルチリンガル俳優・アーティストとしてパリを拠点に活躍するKENTAROが、監督を務めている。

ターコイズの空の下で
配給:マジックアワー、マグネタイズ
2021年2月26日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
(C) TURQUOISE SKY FILM PARTNERS / IFI PRODUCTION / KTRFILMS

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