厚生労働省は19日、英国で報告された新型コロナウイルスの変異株に県内の20代女性と10歳未満の女児が感染したと発表した。2人とも海外滞在歴はなく、県は県内での市中感染としている。
県によると、2人とも今月上旬に陽性が判明し、現在は無症状。自宅で療養しており、入院先を調整している。県内の衛生研究所の調査で変異株と疑われたため、国立感染症研究所に検体を送り、変異株と分かった。2人の居住自治体や関係性は明らかにしていない。2人とも県内在住の陽性患者の濃厚接触者。この患者の感染経路は不明で、海外滞在歴はなかった。
英国変異株を巡っては、県内では18日にも50代男性の感染が確認されたが、今回の2人との関連性はない。県の担当者は「県内の市中で、変異株の感染が広がっている可能性はある」と話した。
