テスラでもっともお手頃価格の「モデル3」が2021年2月17日（水）に大幅な値下げに踏み切った。グレードにもよるが、100万円近くの価格ダウン、それでいて航続距離も向上するなど、かなりお買い得となったのだ。今回は価格変更を行なったテスラ モデル3の情報をお届けする。
航続距離向上するも価格は大幅値下げ
テスラ モデル3は1000万円級のモデルだけを取り扱っていたテスラが、同社史上初となるお求めやすい価格でデビューした、いわばエントリーカーである。とはいえ0-100km/h加速は3.3秒をマークするなど、走行性能は上級車種のモデルSやモデルXと遜色はない実力を持つ。
従来、ベースグレードのスタンダードレンジ プラスでも511万円〜と、決してやすい金額ではなかったが、今回の価格改定では429万円〜とし、約82万円の値下げに踏み切った。ちなみに中間に位置するロングレンジAWDは655万2000円から499万円となるなど、少し敷居が下がった印象だ。
値下げはEVメーカーのプライド！ EV普及なるか
これほどまでの値下げを敢行できた要因をテスラジャパンに問い合わせると「製造コストの削減、さらにはモデルSやモデルXも30%前後の値下げに踏み切ったことも要因のひとつ」だという。続けて「EV=高価格というイメージを払拭したい」という思いもあるようだ。
値下げを断行したとはいえ、429万円〜という価格はまだまだ安い金額ではない。テスラジャパンの言葉通り、さらにEVを普及させるには、車両価格も手の届きやすいプライスにする必要があるだろう。
電気自動車専売メーカーの名誉にかけて、テスラには今後も性能向上と買いやすい価格の両立に期待したいところだ。
【筆者：MOTA編集部】
