23歳がサンダーランドのオーナー就任 イングランド史上最年少の会長に

キリル・ルイドレフュス氏(ロイター)

イングランド3部サンダーランドは18日、フランス人のキリル・ルイドレフュス氏がクラブの新しいオーナーに就任したと発表した。

年齢は23歳で、イングランドサッカー界では史上最年少の会長。クラブの少数株主であるスチュワート・ドナルド氏、ファン・サルトーリ氏、チャーリー・メスベン氏の3人とともにクラブ経営に参画することになる。

新オーナーの父は海運業界の大物で、1996年からフランス1部マルセイユの筆頭株主だったロベール・ルイドレフュス氏。2009年に白血病で死去した後、40億ポンド(約5900億円)といわれるばく大な資産は6番目の妻のマルガリータ氏が相続したが、クラブ経営などビジネスの研究をしていた息子に引き継ぐこととなった。

ルイドレフュス氏は昨年12月末にクラブの過半数の株を取得して事実上の買収に成功。18日に行われたシュールズベリー戦の会場に初めて姿を現し、試合を観戦していた。

「この名誉ある運営者になれて誇りに思う。だがそれ以上に責任重大だということもわかっている」とコメントした新オーナーは「現在の苦境を乗り切り、クラブに長期的な成功をもたらすため、強固な基盤を築くことができると信じている」と続けた。

サンダーランドはプレミアリーグの常連でもあったが、2017年に2部に降格し、18年には3部に落ちた。現在はリーグ戦7位で昇格争いを続けている。

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