壱岐にリュウグウノツカイ パワースポット近く 住民「何かの吉兆?」

内海湾に漂着したリュウグウノツカイとみられる魚=壱岐市芦辺町

 長崎県壱岐市芦辺町の内海(うちめ)湾に、“幻の深海魚”リュウグウノツカイとみられる体長4.3メートルの魚1匹が漂着した。
 12日昼ごろ、同町の会社員、豊増浩孝さん(59)が海沿いを通りがかり、水深約1メートルに沈む大きな白い魚を発見。「見つけた時はそれが何か分からなかった」と話す。関係者を通じて報告を受けた県壱岐振興局が16日に魚を確認。同振興局の担当者は取材に対し「リュウグウノツカイと思われる」と答えた。発見時にすでに死んでいたとみられる。別の市民らが17日に魚を引き揚げ、大きさなどを計測した。
 内海湾は水深10メートル以下の静穏な海域で、壱岐東部漁協によると、内海湾でリュウグウノツカイが水揚げされた記録はない。
 内海湾には、パワースポットとして知られる小島神社がたたずむ。近くに住む岡田高明さん(68)は「何かの吉兆だろうか。供養してあげたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社