メッツが先発右腕・ウォーカーと2年2000万ドルで契約合意

日本時間2月20日、メッツがブルージェイズからフリーエージェントとなっていた先発右腕タイワン・ウォーカーと2年2000万ドル+オプション1年で契約合意に達したことが明らかになった。トレバー・バウアーの争奪戦でドジャースに敗れたあとも引き続き先発投手の補強を狙っていたメッツだったが、ジェームス・パクストンの獲得にも失敗。スプリング・トレーニングがスタートするタイミングになってようやく補強を実現させた。

現在28歳のウォーカーはトミー・ジョン手術の影響で2018~19年の大部分を欠場したものの、昨季はマリナーズとブルージェイズで合計11試合に先発して53.1イニングを投げ、4勝3敗、防御率2.70、50奪三振を記録。特にブルージェイズ移籍後は6先発で防御率1.37という安定感抜群のピッチングを見せた。

地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ウォーカーの年俸は今季が1000万ドル、来季が700万ドルで、3年目の契約はウォーカー側に選択権のあるオプションとなっているようだ。3年目の年俸は600万ドルと定められているが、2年間の活躍次第で最大850万ドルまで上昇する可能性があり、ウォーカーがオプションの行使を拒否した場合はバイアウト300万ドルが支払われるという。よって、ウォーカーに保証される総額は2年間の年俸とバイアウトを合計した2000万ドルとなる。

メッツは先発5枠のうちジェイコブ・デグロム、カルロス・カラスコ、マーカス・ストローマン、デービッド・ピーターソンで4枠は埋まっていたものの、ノア・シンダーガードの戦列復帰が6月ごろになる見込みのため、残り1枠が決まらない状態が続いていた。ウォーカーの加入により開幕ローテーションを担う5人が出揃ったことになる。また、ストローマンとシンダーガードは今季終了後にフリーエージェントとなるため、来季以降の先発要員を確保できたという意味でもウォーカーの加入は大きい。

代理GMのザック・スコットは「投手は何人いても多すぎるということはない」と発言しており、今後もさらにデプスを厚くするために補強が検討される可能性もありそうだ。

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