タイガースが元サイ・ヤング賞右腕のポーセロを呼び戻しか

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシが関係者から得た情報によると、タイガースはメッツからフリーエージェントとなっている先発右腕リック・ポーセロに興味を示しているようだ。現在、契約交渉を行っているものの、双方の希望条件にはまだ開きがあるという。レッドソックス時代の2016年にサイ・ヤング賞を受賞したポーセロは2009~14年にタイガースでプレーしており、7年ぶりの古巣復帰が実現するかもしれない。

現在32歳のポーセロはタイガースで6年、レッドソックスで5年プレーし、11年間で10度の2ケタ勝利を含む149勝をマークしたが、昨季はメッツで12試合に先発して1勝7敗、防御率5.64と大不振。昨季唯一の白星で通算150勝を達成するのが精一杯だった。

今オフ、タイガースはマーリンズを放出されたホゼ・ウレーニャを獲得しているものの、ケーシー・マイズ、タリク・スクーバル、マット・マニングといった若手投手にはイニング制限が設けられる可能性が高いため、アル・アビラGMは「投手のデプスを厚くすることが重要である」と強調。現在もメジャー契約、マイナー契約にかかわらず先発投手の獲得を目指している。

ポーセロは2007年のドラフトでタイガースから1巡目(全体27位)指名を受けてプロ入りし、2009年にメジャーデビュー。この年から6年連続で2ケタ勝利をマークし、2014年オフにヨエニス・セスペデスら3選手とのトレードでレッドソックスへ移籍した。レッドソックスでは2016年に22勝4敗、防御率3.15の好成績で最多勝のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞にも選出。17勝を挙げた2018年にはワールドシリーズ制覇を経験した。

昨季は規定投球回に1イニング届かなかったものの、メジャーデビューから11年連続で規定投球回をクリアしたように、イニングイーターとしては十分に計算できる。若手の負担を軽減すべく、多くのイニングを消化できる先発投手を求めているタイガースにフィットする存在と言えそうだ。なお、通算150勝は32歳以下の現役投手ではクレイトン・カーショウ(ドジャース:175勝)に次ぐ2位となっている。

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