東京藝術大学、出身アーティストの育成・支援のためオンラインアートフェスを開催

東京藝術大学は、コロナ禍で苦しむ同大学出身のアーティスト(在学生を含む)を対象に、彼らに新たな作品発表の場を提供し、育成・支援するため、オンライン上でのアートフェス「東京藝大アートフェス 2021」を2021年3月18日から開催する。それに伴い2月16日から3月10日までの期間、作品の募集を行っている。

東京藝術大学では、コロナ禍で展覧会・音楽会が延期又は中止されるなど活躍の場を奪われた同大学出身の若手芸術家(在学生を含む)たちが芸術活動を持続していくため、2020年6月に「新型コロナウイルス感染症 緊急対策 東京藝術大学 若手芸術家支援基金」を創設。自己財源に加え、クラウドファンディングなどで広く寄付を募り、彼らの応援プロジェクトを展開してきた。

その一環として、箭内道彦教授プロデュースのもと、コロナ禍の制約を受けないオンライン上に美術館、奏楽堂(音楽ホール)を設置し、アートフェスを開催する。ソーシャルメディアとも連携し、国内だけでなく海外にも彼らの作品を発信。直接アーティストと興味を持った支援者など国内外の様々な人とのコンタクトが可能になる。なお、優秀作品は審査員による厳正な審査と、アートフェスに参加した人の声やアクションを踏まえながら決定し、38名の受賞者には今後の活動支援のために賞金の授与も行う。

募集する作品分野は、美術、音楽、映像、複合(核となる分野を特定できない芸術分野)等。作品は、個人又は10人以内のグループが創作するものとし、提出作品の所有権は、応募者本人及びグループに限る。応募資格は、東京藝術大学在学生か、同大学出身者で2021年1月1日現在41歳未満の人。ただし、10人以内のグループの場合、応募者は同大学の学生及び卒業生だが、共演者は他大学出身者も可とする。

アートフェスのプロデューサーで、東京藝術大学教授・学長特命の箭内道彦氏は『困窮する若手芸術家の今を救い、未来のカタチを作るために澤学長が起こした支援基金・クラウドファンディング。数多くの方々からいただいた温かなご支援に深く感謝をいたします。世界と繋がるこのオンラインアートフェスから新しい才能が発掘され、その作品たちが、世の中に、人々に、リアルタイムな感動を生んで、クリエイティブな未来の多様を創り出す場になることを、心から願います』とコメントした。

参考:東京藝大アートフェス 2021

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