ピエトロ・フィッティパルディ、2021年もハースF1のテスト&リザーブドライバーを継続

 ハースF1チームは、2021年シーズンもピエトロ・フィッティパルディがテスト&リザーブドライバーを務めることを発表した。

 2度のF1チャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディの孫ピエトロは、2020年もハースでテスト&リザーブドライバーを務めていた。第15戦バーレーンGPではハースのレギュラードライバーだったロマン・グロージャンが大クラッシュを喫したため、ピエトロはグロージャンの後任という形でF1にデビューし、ケビン・マグヌッセンとともに第16戦と第17戦に出場した。

 ハースで3年目のシーズンを迎えることについて、ピエトロは、昨年のレースの経験を活かしてよりチームに貢献できると語った。

「ハースF1チームで3年目を迎えることができて、とても嬉しく思っている。もう一度この機会を与えてくれたジーン(・ハース/チームオーナー)とギュンター(・シュタイナー/チーム代表)に感謝している」

「エンジニアたちと一緒に仕事をするようになって数年になるが、ハースはまるでひとつの大きな家族のようだと感じている。チームと一緒に仕事を続けられることは、僕にとって本当に喜ばしいことだ」

「昨年2レースに出走したことで、さらに多くの経験を積むことができたし、結果としていっそうチームに貢献できると確信している」

「新しいシーズンが楽しみだ。ハースとの関係を続けること、そして3月にバーレーンでまた彼らと会えることを嬉しく思っているよ」

2020年F1第17戦アブダビGP ピエトロ・フィッティパルディ(ハース)

 またチーム代表のギュンター・シュタイナーは、昨年グロージャンの代役としてレースに出場したピエトロは、ほとんど準備時間のない状況でチームの要求に応えることができたと評価している。

「我々はみな、ピエトロ・フィッティパルディとの関係を継続できることを嬉しく思っている」

「テスト&リザーブドライバーの役割には、(マシンを)ドライブするために急きょ呼ばれる可能性があり、ピエトロにとっては2020年末のバーレーンでのケースがそうだった。準備する時間はほとんどなかったにも関わらず、彼は間違いなくしっかりと仕事をしてくれた。とりわけ、VF-20をテストしていなかったのにだ」

「彼は冷静さを失うことなく、我慢強さを証明し、最終的に我々の要求したことをやり遂げた。バーレーンとアブダビでレースを完走したのだ」

「ピエトロと仕事をすること、そして1年を通して再び彼が我々とともにいてくれることを楽しみにしている」

2020年F1第16戦サクヒールGP ピエトロ・フィッティパルディ&小松礼雄エンジニアリングディレクター(ハース)

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