コロナ特別警戒警報解除へ 長崎・佐世保「外出自粛終了」

長崎県からのお願い

 中村法道知事は19日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者が減少しているとして長崎、佐世保両市に発令していた特別警戒警報を21日までで解除し、不要不急の外出自粛要請を終了すると発表した。
 感染状況を5段階で示すステージを上から2番目の「4」から、長崎市は「2」(注意報)、佐世保市は「3」(警戒警報)にそれぞれ引き下げる。長崎県内の他の地域も現在の「3」から「2」に切り替える。

長崎県内のステージ判断指標の状況

 知事は「(長崎市を中心とする)長崎医療圏ではピーク時に最大確保病床の89.6%が埋まり、パンクしかねない危機的状況にあったが、医療関係者の懸命な努力で何とか乗り切れた。今後、年度末や大型連休で人の移動が拡大する時期を迎えるが、第4波が起きても深刻な状況にならないよう万全の体制で対応したい」と述べた。
 県によると、1月には60人の感染者が公表された日もあったが、今月18日までの1週間は計10人にとどまっている。県全体の最大確保病床数に対する占有率は11.2%、1日の療養者は人口10万人当たり5.1人で、いずれもステージ「2」の基準以下となった。ただ佐世保県北医療圏の病床占有率は23.7%、佐世保市の1日の療養者は同18.6人といずれも「3」の基準を上回っている。
 知事は「夜間を中心に人の動きが戻りつつあり、引き続き外出時や人と接触する際は感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。その上で、県外との不要不急の往来や県外での会食を来月7日まで自粛するよう要請。県内でも5人以上の会食は控えるよう求めた。


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