漁獲量増加「シバエビだけ」 諫干差し戻し審 漁業者側が反論

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 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門確定判決を巡り、国が開門を強制しないよう漁業者に求めた請求異議訴訟差し戻し審の第5回口頭弁論が19日、福岡高裁(岩木宰裁判長)であった。開門確定判決後に「諫早湾近傍部の漁獲量が増加傾向に転じた」とする国に対し、漁業者側は「(佐賀県有明海漁協大浦支所の)シバエビに限った現象。魚類の漁獲量は増えていない」と反論した。
 漁業者側は「確定判決が判断対象としたのは魚類の15種類」と主張した上で、「国は魚類6種類の漁獲量に、魚類以外の4種類を加算している」と指摘。国の統計を分析しても「魚類の漁獲量自体は低迷したままだ」と述べた。
 また、シバエビの漁獲量が増加しているのは「魚類の漁業被害が深刻化しているため、漁業者が集中して生じた現象」と訴えた。
 次回の口頭弁論期日は4月28日。国は漁業者側に対し、再反論を検討している。