【パラリンピック】共生社会の実現へ パラサポがオンライン教員研修を実施

マセソン美季氏(提供写真)

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は20日、国際オリンピック委員会(IPC)公認教材「I’mPOSSIBLE」(アイムポッシブル)の個人向けオンライン教員研修会を開催した。

日本パラリンピック委員会(JPC)とパラサポが共生社会の形成を担う若い世代の育成を目的に、日本版の教材を全国の約36000校に配布。しかし、現場の教員からは「どんな風に授業をしたらいいのか」などの声が出ていたという。そこで、長野パラリンピック金メダリストのマセソン美季氏(47)が講師を務め、アドバイスを送った。

例えば、授業内で行う競技については「体験を『障がい理解』や『インクルーシブな概念形成』につながる工夫や狙い」「全員が体験できる競技」「特別な用具がなくてもできる競技」の要件に満たしているものを推奨。今回は、目隠し用のタオルとバスケットボールやバレーボールをビニール袋で包んだ「簡易型ゴールボール」のやり方を伝授した。

その上で「パラリンピックの基礎知識・能力を学ぶ」「パラリンピックの価値を学ぶ」「パラリンピックを題材に共生社会を考える」の3つのステップを通じ、指導することの大切さを訴えた。

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