昔の住居模型で授業 川南・通山小 内田さん手作り

昔の住居をイメージした手作り模型を使い、通山小で授業を行った内田律夫さん(左から3人目)

 川南町・通山小(松岡和幸校長、168人)で16日、同校元教諭の内田律夫さん(63)が「昔の暮らし」をテーマに、手作りの住居模型を使って授業を行った。3年生34人が内田さんの講話を聞きながら、土間や縁側など細部までこだわって制作された作品を興味深げに観察した。
 模型は内田さんの妻の両親が住んでいた家をイメージしたもので、大きさは縦60センチ、横90センチ。障子や五右衛門風呂、まきなども精密に再現しており、内部が見えやすいよう、屋根の取り外しもできる。
 授業は町教委の呼び掛けで実現した。内田さんは「懐かしい家をもう一度見たいと思った」と制作の意図を説明。模型を指し示しながら「昔の家は柱や梁(はり)が太い」「土間には靴を履いたまま入り、炊事などをしていた」と紹介した。
 甲斐朝尚(あしたか)君(9)は「昔と今は違う部分が多く、便利になったことが分かった。すごい模型でいろいろ知ることができて勉強になった」と話していた。

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