「青天を衝け」で徳川慶喜の魂を宿らせた草彅剛

大河ドラマ「青天を衝け」が高視聴率でスタートしたが、ここには徳川慶喜役で出演した草彅剛の圧倒的な存在感があってこそとも言われている。

初回の冒頭部分から、主演の渋沢栄一を演じる吉沢亮と絡み登場した草彅。そこまで多くのセリフもなかったが、ある芸能プロ関係者は「普段の草彅の声色とは全く違い、雰囲気も草彅とは思えないものを醸し出していたことで、グッと引き込まれた視聴者は多かったはず。草彅の演技力のすごさを垣間見たという人は多かった」と業界内でも絶賛されている。

今回の大河は渋沢を題材としている。渋沢は明治以降の近代日本の経済の基盤を作り上げたことでも知られている。その活躍の土台を作れたのも、慶喜に仕え、幕臣として活躍したからであり、慶喜の引き立てがあってこそ。前出の関係者は「当然、物語的には幕末、明治維新の動乱が流れにありますから、今回の大河は、全体的に慶喜は重要な存在といわれている。主役は吉沢ですが、草彅は主役と同等レベルの扱いで出てくるといわれています。だからこそ初回の冒頭部で2人の対面を描いたのだろうといわれているんです」。

圧倒的な演技力を見せつけた草彅が今後、どう展開されていくのか。「初回視聴率が20%と好スタートしましたが、大河での近代史は鬼門といわれており、幕末部分をいかに引っ張っていけるかがカギでしょう。となると草彅の出番の多い少ないが視聴率を左右するかもしれません」と同関係者。今後に期待がかかる。

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