中日・阿部 立浪臨時コーチに感謝の3ラン「教えていただいたことを1年間やっていければ」

3ランを放ち、平田(左)とグータッチする中日・阿部

中日・阿部寿樹内野手(31)が、ミスタードラゴンズへ〝はなむけ弾〟を放った。

20日の阪神戦(北谷)で「4番・二塁」で先発出場。0―3の初回一死一、二塁で相手先発・西純の直球を強振すると打球は左中間へ突き刺さる同点3ランとなり、今季のチーム対外試合第1号となった。

4番を務めたが「打順は関係なく、シーズン中もオープン戦も変わらず、毎回緊張しています」と言いながらも「真っすぐを打ちにいって、1球で仕留められたのは良かった。結果が出ることはやっぱりいいことだと思うし、これからも実戦が続いていくので、何とか結果が出せるように頑張っていきたい」と笑顔を見せる。

この日まで沖縄春季キャンプで臨時打撃コーチを務めた立浪和義氏(51)からタイミングをゆったり取るように指摘され、足を上げてからゆっくり下ろす打撃フォームへ改造中。「ボールを見る時間が短いとなかなか打つのが難しいというか、見極めるのが難しいので、もうちょっとボールを長く見るためにやっている。すぐにはできないですけど、この教えていただいたことを1年間通してやっていければと思う」(阿部)

チームを離れる前、総括を求められた立浪氏は「感心したのは阿部。レギュラーとしてやっているけど一昨年は良くて、昨年は率がちょっと低かったが、しっかり自分の課題に向き合って、それを何とか自分の形にしようと、よく練習するし、練習する姿勢もすばらしい。まだまだ阿部を抜ける存在は出てきていないなと感じた」とマスターを絶賛しながら振り返った。

ミスタードラゴンズからベタ褒めされたことを知った阿部は「単純にうれしいですけど、まだまだ技術も体力面もしっかりキャンプでやっていかないといけない。どうしてもタイミングがズレる時もあるので、そこをどうにか、あまり悪くならないようにタイミングをしっかり取れるようにしたい。すごくシンプルだけど、それが一番難しいと思うで、そこを今後、実戦続くのでやっていきたい」と気を引き締めている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社