大島優子が人形劇「もしものときのがんこちゃん」で木の精霊に。地震時の行動を子どもたちに伝える

東日本大震災から10年。NHK Eテレで放送の、道徳を人形劇で学ぶ教育番組「ざわざわ森のがんこちゃん」では、がんこちゃん(声・根本圭子)と一緒に、子どもたちが自然災害から身を守るために知っておきたい避難行動を学べる特集番組「もしものときのがんこちゃん」を2月23日(午前9:00)に放送。大島優子が、新キャラクターのランププを演じる。

ランププは「道しるべの丘」に生えている樹齢数百年の大木・ランプの木の精霊。突然の自然災害に慌てるがんこちゃんに寄り添い、とるべき行動を教えてくれる。見た目は子ども(がんこちゃんの弟・がんぺーちゃんより小さい)だが、知識は豊富。たまに意味深なことをいうミステリアスな雰囲気を持つキャラクターだ。番組では、ランププとともに、地震が起こった際にどんな行動をしたらいいのかを一緒に考えていく。

地底のなまず大王が目覚め、ざわざわ森で大地震が発生。1人で下校中だったがんこちゃんが焦っていると、ランププが現れる。机がない状況で、どう身を守る? 学校と家、どこに避難する? とっさの選択に迷いながらもランププに助けられ、避難所「道しるべの丘」を目指すことに。がんこちゃんは無事に避難所に到着するが、そこにはランププの姿がなく、校長から、大昔に地震があり、その時もこの丘に避難して多くの人が助かったことを忘れないために、ここにランプの木を植えたと聞かされる。がんこちゃんは、その木にランププの面影を感じとり、そっとお礼を言う。

「子どもの頃からEテレの番組をたくさん見ていたので、このお話が来た時は『Eテレキャラクターの仲間入りができるんだ~!』と、大盛り上がりでした。ランププは、朱色の服が印象的です。一目で気に入ってしまい、今日は収録の日だと気合を入れて、ランププのような赤っぽいダウンを着てきました(笑)」と張り切って収録に参加した大島は、「声については、ふわふわした感じや、精霊としての透明感が出せたらいいなと、収録に臨みました」と役作りを明かす。

さらに「ランププのセリフには、『あ、そうだった!』とあらためて気付かされることが多いなと感じています。東日本大震災から10年になりますが、自分自身、地震に慣れてきてしまっていると思っていたんです。いざという時はどう行動すればいいか、どんな道を選べばいいのか。がんこちゃんと一緒に、『こんな時どうしよう?』と考えていると、ランププが実際に役立つことばかりを教えてくれます。とっさの時って判断が難しいとは思うのですが、『ランププがこっちの方がいいって言っていたな』と思い出してくれたらうれしいですね」と自身のセリフが役立つことを願い、「私自身も、小さい頃は防災訓練に必ず参加していましたし、『地震の時は物が落ちてくるかもしれないから机の下に隠れましょう』など、その時に教えてもらったことは今でも頭に残っています。何もせずに過ごすより、身を守る方法を教えてもらっていた方がより安全に暮らせると思うので、ぜひこの番組をたくさんの方に見てほしいです」とメッセージを寄せている。

そして、3月31日には「もしものときのがんこちゃん」第2弾、「火山がふんかしたら」(午前9:20)の放送も決定している。

また、3月11日には「3.11」を知らない子どもたちとその家族に向けて、スペシャル番組「がんこちゃんと失われたふるさと」(午後6:20)を放送。恐竜の女の子・がんこちゃんが、大きな災害に遭い避難してきた鳥の子ども・ソラと出会い、さまざまな困難がありながらも心を通わせる姿を通して、「被災とは何か」を伝えるとともに、「自分の身になって被災者を思いやる心」の大切さを描く。

番組の内容と、被災者を受け入れる時に大切なことを、子ども向けに分かりやすくまとめたリーフレットも制作。NHKのイベントや、学校などで配布を予定している。公式サイト(https://www.nhk.or.jp/school/doutoku/ganko/)でもデジタルリーフレットがダウンロード可能(リーフレットの公開は番組放送後を予定)。

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