知らないと損をする英会話術62:一瞬でネイティブになれる“What”の使い方

英語ネイティブは「ちょっと聞いてよ!」「しょうがない」を“What”を使って表現します。「何」という意味だけでない“What”のおすすめの使い方を一緒にマスターしましょう!

「何」だけでない“What”の使い方

“What”という単語は「何」という疑問を表す単語だと思っていませんか?実は英語ネイティブは、「ちょっと聞いてよ!」「なんで?」「わかるでしょ?」「しょうがない」「要するに・・・」などのような何気ない場面でも“What”を使います。今回は、すらすら言えるとぐっと会話のテンションが上がる、“What”を使ったフレーズをマスターしましょう!

“Guess what?” ちょっと聞いてよ!

親しい家族や友人に「ちょっと聞いてよ!」とテンション高めに聞いてほしいこと、伝えたいことがあった場合の会話のスタートでよく使われるのが、この“Guess what?”です。直訳は「何か想像してよ。何だと思う?」ですが実際には相手に想像してほしいというよりは「聞いてよ!」という意味で使われます。

また、この“Guess what”の返事としては、決まり文句で“What?”と間髪を入れずに答えてあげると「え、何?聞きたい!」と相手の続きを促す良心的な返事ができます。

例)Guess what?ちょっと聞いてよ!

What?何?

Our team won the football tournament in London!

ロンドンのサッカー大会で優勝したんだよ!

“What for?”なんで?

“What for” は「何のために?なんで?」の意味で、”Why”とほぼ同じように使われます。

例)I need to buy a new dress.

新しいドレスを買わないと。

What for? You have so many.

なんで?たくさん持ってるでしょ。

関係代名詞としてのWhat

関係代名詞と言えば、“Which”や“What”など文章をより複雑にするためのもので、学生時代この辺りから英語に苦手意識が芽生えたという人も多いことでしょう。でも、大丈夫!日常会話で使われる関係代名詞は、実はシンプル!「関係代名詞」を使っているという意識することすらなく、言いたいことがすっきり言えて、英語力への自信にもつながります!実は関係代名詞として使われている“What”を用いた超頻出フレーズを一緒に覚えましょう!

“It is what it is.” しょうがない。

「しょうがない、仕方がない」という意味で使われるのがこの“It is what it is.”です。

例)

The rock festival has been cancelled for this summer.

この夏のロックフェスは中止になったよ。

Oh no, that is disappointing but it is what it is.

えー、それは残念。まあでもしょうがないか。

これは、自分ではどうすることもできないことが起きたときに「でも、そういうものだから」と仕方なく納得するときによく使われます。ほかにも“That’s life.”(それが人生だからね。)という表現を使うこともよくあります。

“You know what I mean?” わかるでしょ?

“You know what I mean.” (直訳:あなたは私の意図を理解する) は実際には半分疑問形で「わかるでしょ?」という意味で会話の途中や終わりに「わかってくれるでしょ?」という風に同意を求める意図で使われます。また長い話の途中に「聞いてる?話についてきてる?」という感じでも使われ本当によく聞くフレーズです。

例)

Honestly, I am not sure if I can finish all this on time.

正直、これ全部時間内にできるかわからない。

Because it’s so much, you know what I mean?

だって、ものすごい量なんだもの。わかるでしょ?

Yes, sure.

ええ、そうだね・・・。

“What I wanted to say is…”言いたかったことは

最後に紹介したいのは、“What”を使った「○○なことは」という表現の仕方です。

例)What I wanted to say is thank you.

言いたかったことは、ありがとうということです。

What I want to do most in Japan is cycling across the Shimanami Kaido.

日本で一番したいことは、しまなみ海道をサイクリングで渡ることです。

“What” の後に主語と動詞をつなげて「○○が○○することは」という風に少しかっこよく文章を組み立てることができます。かなり応用が利くので、いろいろとご自身でバリエーションを楽しんでみてください。

英語が聞き取れず「もう一回言って」の意味で言う“What did you say?”(何て言ったの?)も、もちろん“What”の正しい使い方ですが、“What”には「何」以外にも使えるとスマートなフレーズがいくつもあります。「ちょっと聞いてよ!」などは、英語で会話をする機会があるときには即使えるので、ぜひ試してみてくださいね。

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