「春季キャンプで最も興味深い30人」に大谷と秋山が選出

メジャーリーグ公式サイトは「春季キャンプで最も興味深い30人」と題して、各球団から1人ずつ、春季キャンプの注目選手をピックアップ。がん治療から復帰するトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、レギュラー抜擢が噂されるアンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)、先発ローテ入りを期待されるマット・ムーア(フィリーズ)、出場辞退から復帰するデービッド・プライス(ドジャース)などが名を連ねるなか、エンゼルスからは大谷翔平、レッズからは秋山翔吾が選出された。

今季がメジャー4年目のシーズンとなる大谷について、同サイトは「二刀流選手の実験は上手くいっておらず、上手くいった時期(2018年シーズン序盤)は野球用語で言えばずっと前のことである。トミー・ジョン手術と昨季の肘・前腕の故障のあと、大谷は完全に健康と判断されているが、彼はストライクを投げ、メジャーリーグでのユニークな役割(=二刀流)への熱狂を再燃させることができるだろうか」と指摘。二刀流継続に向けて今季がラストチャンスと見る向きもあり、大谷の二刀流には日本のみならず、現地アメリカでも大きな関心が寄せられている。

一方、メジャー2年目のシーズンを迎える秋山について、同サイトは「昨年は日本からのベテラン輸入選手にとって、かなりアンフェアなシーズンだった。32歳の秋山はスプリング・トレーニングでアメリカの野球やメジャーリーグの投手に適応するための時間を十分に与えられなかったし、短縮シーズンで開催された異例のスクランブル態勢は彼に何の恩恵も与えなかった。より伝統的な準備ができる今季は、彼の高い出塁能力がアメリカでどのように発揮されるかを見てみよう」と述べ、異例の状況でメジャー1年目の戦いを強いられたことに同情を示した。新型コロナウイルスの影響は続いているとはいえ、今季はスプリング・トレーニング、レギュラーシーズンともほぼ通常通りのスケジュールで行われる予定であり、本領発揮となるか注目される。

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