五島に飛来 珍鳥「オオノスリ」と「クロウタドリ」

福江島に飛来したオオノスリ(左)とクロウタドリ=五島市(撮影者提供)

 五島市の会社員、吉田竜成さん(33)が先月、同市福江島で、国内で見られるのは珍しい「オオノスリ」と「クロウタドリ」をそれぞれ撮影した。
 同市の鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターなどによると、オオノスリは雌が全長72センチ、雄が61センチ程度の冬鳥。中国やモンゴルなどで繁殖し、同市で記録されるのは初めてという。吉田さんは1月中旬に同市岐宿町で発見後、現場に通って観察と撮影を続けた。「風の強い日は上空を飛び続けていて、撮影が難しかった」と話す。
 またクロウタドリは全長28センチほどの迷鳥で、ヨーロッパ周辺や台湾などに分布。同市にも過去に飛来したことがある。今回撮影されたのは雄で、吉田さんは「地上をちょこちょこ歩きながらミミズを食べていた」と振り返った。

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