大学1年生が1イニング2満塁弾の快挙 初打席から2打席連発

大学での初打席を満塁の場面で迎え、満塁本塁打を打つ。これ以上の結果はあるだろうか。そんな快挙をフロリダ・アトランティック大学の1年生、ケイレブ・ペンドルトンがやってのけた。しかも同じイニングに回ってきた2打席目で再び満塁弾。なんと1イニング2満塁弾という快挙を大学での最初の2打席で成し遂げたのだ。1イニング2満塁弾はメジャーリーグの長い歴史でも過去に1度しか達成されていない快挙であり、大きな話題となっている。

日本時間2月21日に行われたフロリダ・アトランティック大学とセントラル・フロリダ大学の一戦。「8番・捕手」で先発出場したペンドルトンは1点ビハインドで迎えた2回裏無死満塁の第1打席でレフトへの逆転満塁弾を放つと、6点リードの二死満塁の場面で再び打席に入り、またしてもレフトへ満塁弾を叩き込んだ。この回、フロリダ・アトランティック大学は一挙12得点のビッグイニングを作り、最終的には20対15で勝利した。

メジャーリーグの長い歴史において、1イニング2満塁弾が達成されたのは1度だけ。1999年4月23日のドジャース戦(ドジャー・スタジアム)でパドレスのフェルナンド・タティスJr.の父であるフェルナンド・タティスSr.(当時カージナルス)が史上唯一の快挙を成し遂げている。3回表無死満塁のチャンスでこの試合の第2打席を迎えたタティスSr.はドジャース先発の朴賛浩から逆転満塁弾。その後、一死満塁のチャンスでマーク・マグワイアがライトフライに倒れ、タティスSr.が再び満塁の場面で打席に入ると、朴からこのイニング2本目の満塁弾を放ち、球史に残る快挙を達成した。

ペンドルトンはこの試合で大学での初打席に立ったばかりの1年生。この先、どんな選手へと成長していくのか非常に楽しみだ。なお、タティスSr.の息子であるタティスJr.は昨年パドレスが史上初の4試合連続満塁弾を記録した際に1本目の満塁弾を放っている。何かと満塁弾に縁のある親子である。

© MLB Advanced Media, LP.