【台湾】鴻海、今年4QにEV3車種を発表へ[車両]

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EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業の劉揚偉董事長は20日、電気自動車(EV)のハード・ソフトウエアのオープンプラットフォーム「MIH」を通じて設計開発するEV3車種を今年第4四半期(10~12月)に発表すると明らかにした。バス1車種、乗用車2車種になるという。

経済日報などが伝えた。劉董事長は、2024年に世界で多くのEV車種が市場投入されるとみて、「台湾EV産業にとって向こう3年は非常に重要な時期になる」と強調した。鴻海は従来、EVの大量投入期が25年になるとみていた。

MIHの加盟社数は現在までに736社。今月6日に発表した635社から2週間で100社増えた。MIHは20年10月に公開した。

中国自動車大手の浙江吉利控股集団と設立するEV受託製造サービスの合弁会社については、合弁1社目のサービス提供先が今年決まるとの見通しを示した。EVメーカーの米ファラデー・フューチャー(FF)を含む複数社と話し合いを進めているという。

米アップルが開発するEV「アップルカー」の提携先として鴻海の名も挙がっているが、劉董事長は言及を避けた。

■景気見通しを楽観

劉董事長は、今年上半期(1~6月)の景気見通しを楽観視した。新型コロナウイルス感染症が世界的に緩和する中、需要も昨年末からの勢いが続いていると説明した。

■顧客動向に合わせ印事業拡大へ

劉董事長は、大手顧客のインド事業の拡大に伴い、鴻海のインド事業の売り上げも同様に成長するとの見方を示した。インドで情報通信技術(ICT)のサプライチェーン(部品の調達・供給網)の整備が進むことも追い風と指摘した。

鴻海は今年末、米アマゾンのテレビ用ストリーミングメディアプレーヤー「ファイヤーTVスティック」の生産をインドで開始すると伝えられている。毎年数十万セットを生産し、インド国内向けに供給する計画。