15日付でDDT所属となり、ヘッドコーチに就任した秋山準(51)が所信表明だ。就任と同時に新たに掲げたのが「プロレスの本道」を選手に注入すること。気になる「本道」とは、全日本プロレスでジャイアント馬場さんから継承した「王道」を自分なりに解釈し、補強したものだという。
「僕が馬場さんに教えてもらったのは『王道』っていうところだけど、当時の全日本には『発信』っていうのがあんまりなかったので、それを自分で考えてやってきたつもりです。僕の言う『本道』はそれをひっくるめたもの。技術は馬場さんから教わったもので『プロレスは戦いである』ということ。そしてプロとして発信すること。ただ単にリングで試合するだけが全てじゃない」
また「自分の持っているものを伝えて、DDTの底上げをしたい。そして新日本(プロレス)と勝負できるようにしたい」と明言する。そのためには選手の意識改革が必要だ。「漠然と『自分たちのスタイルでやっていければいい』って言ってる選手が多い。でもそうじゃなくて、もっと周りを見てもらいたい。でないと井の中の蛙になってしまう。『プロレスを考えている』っていっても、それはDDTの中のプロレスってことじゃないか?
それをもっと広くしたら違ってくるんじゃないか?」と力説した。
「ポテンシャルだけだったら全然、DDTの若いやつはよそに負けないんですよ。でもそれを選手たちが自分で分かっていない。DDTのウイークポイントはそこですよ」。秋山という“劇薬”は「文系プロレス」と呼ばれるリングにどんな化学変化をもたらすか。