マリナーズ・ゴンザレス 一番乗りで今季の開幕投手に決定

日本時間2月22日、マリナーズのスコット・サービス監督は今季の開幕投手にマルコ・ゴンザレスを指名したことを明らかにした。「普段はこんなに早く発表することはないけど、今回は選ぶのがとても簡単だったからね。マルコは(エースとしての)地位を確立しているし、我々の投手陣のリーダーでもある」とサービス。まだオープン戦すら始まっておらず、キャンプ5日目という異例の早さでの開幕投手指名となった。

メジャー一番乗りで開幕投手に指名されたゴンザレスは、今回が3年連続3度目の大役となる。マリナーズの球団史上、開幕投手を務めた回数がゴンザレスより多いのはフェリックス・ヘルナンデス(11度)、ランディ・ジョンソン(6度)、ジェイミー・モイヤー(4度)の3人だけ。ゴンザレスは2009年から10年連続で開幕投手を務めていたヘルナンデスから2019年にその座を奪い、現在に至っている。

現在29歳のゴンザレスは2018年に13勝、2019年に自己最多の16勝をマークし、昨季は11試合に先発して7勝2敗、防御率3.10を記録。69.2イニングを投げて64個の三振を奪った一方、与えた四球はわずか7個だけだった。過去2年間はオールスター級の見事な活躍を見せており、サービスが開幕投手を悩む余地はほとんどなかった。

サービスがゴンザレス以外に唯一、候補として考えたのはジェームス・パクストンだったという。3年ぶりにチームに戻ってきたパクストンは2018年に自己最多の208奪三振を記録。体調さえ万全ならばエース級のパフォーマンスを期待できる好投手である。サービスは「パクストンが能力的に素晴らしいものを持っていることはみんな知っているが、開幕戦のマウンドに相応しいのはマルコだと思う」とパクストンの実力を称えつつも、エースへの信頼を口にした。

なお、マリナーズは昨季に続いて今季も6人制ローテーションで戦う方針を明らかにしており、メジャー3年目を迎える菊池雄星もローテーションの一員として開幕を迎えることが確実視されている。

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