【サウジカップデー】コパノキッキング、ピンクカメハメハが鮮やかⅤ!

戸崎圭太騎乗のピンクカメハメハがサウジダービーをⅤ(ロイター)

競馬のチーム・ジャパンが中東のサウジアラビアで激勝! 現地時間20日、リヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた「サウジカップデー」で日本馬は3競走に出走(すべて良馬場)。メイン・サウジカップのチュウワウィザードは9着に沈んだが、リヤドダートスプリント=コパノキッキング、サウジダービー=ピンクカメハメハで優勝。日本馬の底力を改めて海外に知らしめる結果となった(馬券発売なし)。

日本馬が3頭出走したリヤドダートスプリント(ダート1200メートル、1着賞金90万米ドル=約9450万円・13頭)は、W・ビュイック騎乗のコパノキッキング(セン6・村山)が優勝。内ラチ沿いを逃げるマテラスカイ(牡7・森)を大外からグイグイと猛追し、ゴール直前で1/4馬身かわして日本馬のワンツーフィニッシュとなった。勝ち時計は1分10秒66。ジャスティン(牡5・矢作)は6着に敗れた。

村山調教師「初の海外遠征でノウハウが分からなかったので、日本でやっているように心掛けました。コースが合うかどうかは分からなかったのですが、勝てて良かった。次はドバイ(ゴールデンシャヒーン)に向かいます」

2着マテラスカイ・戸崎圭騎手「マテラスカイの走りはできたと思います。最後に勝ったと思ったところを差されてしまいましたが、よく頑張ってくれました」

一方、サウジダービー(ダート1600メートル、1着賞金90万米ドル=約9450万円・12頭)のピンクカメハメハ(牡3・森)は好位の外から競馬を進め、ラスト200メートル手前で先頭へ。ゴール前は後続が迫ってきたが、小差で振り切った。勝ち時計は1分38秒57(入国不可による騎手変更などで鞍上は戸崎圭)。

森調教師は、昨年のこのレース(名称はサンバサウジダービーカップ)のフルフラット(牡)に続いて、2年連続Vとなった。

1着賞金1000万米ドル(約10億5000万円)を争う、世界最高賞金レース・第2回サウジカップ(ダート1800メートル・14頭)で、日本から唯一出走した昨年のJRA賞最優秀ダート馬チュウワウィザード(牡6・大久保)は9着に敗れた。最内枠からのスタートはやや後手に回り、鞍上の戸崎圭が仕掛けてもポジションを上げられない。直線も内ラチ沿いでもがくだけで、キャリア最低着順の結果となった。

10億円争奪戦を制したのはD・イーガン騎乗のフランスダービー馬ミシュリフ(牡4・英)で勝ち時計は1分49秒59。同馬は昨年のサンバサウジダービーカップでフルフラットの2着だった馬だ。

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