菅田将暉「人生の第2ステージ」――節目の28歳を迎えて「コントが始まる」の撮影に気合十分

日本テレビ系で4月スタートの連続ドラマ「コントが始まる」(土曜午後10:00、開始日未定)で主演を務める菅田将暉が、ドラマのクランクイン前に心境を語った。

ドラマは、「あのころ」に思い描いていた「大人の自分」とはまるでかけ離れた「大失敗」な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちが、その「失敗」をしたからこそ出会う人や出来事によって、思い描きもしなかった未知の「幸せ」と巡り合う、その生きざまを描いた青春群像劇。菅田をはじめ、この世代を代表する有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音という豪華なキャスト陣が集結。高岩春斗役の菅田、朝吹瞬太役の神木、美濃輪潤平役の仲野は、売れないお笑い芸人のトリオ・マクベスを組んでおり、そんな芸人の3人がネタ作りにいつも集うファミリーレストランのウェイトレス・中浜里穂子を有村、その妹・中浜つむぎを古川が演じる。

2019年1月クール放送の「3年A組-今から皆さんは、人質です―」(同系)以来、2年ぶりの連ドラ主演について、菅田は「ただただありがたい気持ちです。『3年A組』の時は最後が決まっていて、そこへ向かっていくような感じでしたし、かなり個人的主張も強かったので、ある意味、今回が連ドラ初主演のような気持ちです」と語り、「どんなことになるのか分からない。先が見えない、やりながら作っていく部分が大きいので、そういう意味で本当のゴールデンタイム連続ドラマ初主演のような気持ちです」と真っさらな気持ちで作品に臨む。

共演する有村、神木、仲野は、菅田と同じ1993年生まれ。古川は96年生まれで、同世代の共演者がそろっているが、「有村さんは、僕ら世代を代表するフロントマン。抜群の安定感があり、温もりのある方。自分が前に立ってということが有村さんはきっと多かったと思うのですが、今回は群像劇なので、みんな同じフラットに立っていつもよりもリラックスした有村さんが見れたらいいなと思います。神木さんは、ずっとテレビや映画で見ていた方であり、いつか会いたかった人、いつか一緒に芝居をしてみたかった人です。そんな方とご一緒できることが光栄でうれしいです。また、古川さんとは『虹』のミュージックビデオで夫婦役を演じて、少しの時間でしたが、その際に心の美しさと無垢さ、そして媚びない力強さを感じました。ほかの作品などを見ていても爽やかな印象で、この中では最年少だけれども関係なく、僕らが疲弊したころに古川さんの爽やかさに助けられるんだろうなと思います」とそれぞれの印象を明かす。

さらに、以前より親交が深い仲野とは「公私共に信頼していて、ただ意外とこうやって連ドラで一緒に何かを作るのは今回が初になるのかな、というかここからが始まりなのかなという気がしていて、お互いそういう話をしています」とのことで、「2人の関係性もただの友人としての遊びじゃなく、いい関係性なんだなというところ見せたいなと思っています。僕は太賀という人のお芝居を間近で見て、役者業をちゃんとやりたいと思ったといっても過言ではなく、一番最初にくらった俳優なので彼に負けず楽しめたらいいなと思います」と切磋琢磨(せっさたくま)することを誓う。

そして、2月21日に役柄と同じ28歳になった菅田は、28歳の人々を中心とした同世代の「群像」ドラマへの出演となるが、「28歳」という年齢には特別な思いを感じているそう。「『27クラブ』とよくいうと思うのですが、過去の偉人のエピソードなどを聞くと27歳と28歳は大きな意味があって、今回のキャストみんなと話していると一回やれることはやっていて、瞬発力でやれることは一回やり切る世代だと思うんです。そしてここから家族、社会、自分の人生みたいなものを本気で考え出す時期なので、本当の意味で第2ステージの始まりの年なのかなと思います」と語っている。

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