【台湾レポート】2020年興行収入TOP10の台湾映画たち、日本でもこんなに観られます!

2020年、多くの台湾映画が台湾で上映されました。

台湾メディアは「2020國片※大爆發」(台湾映画がたくさん出てきた)、「國片大賣座」(台湾映画の興行収入がとてもいい)、「勢力無法擋」(すごい勢いでやってきている)、「台湾映画が一番輝いている一年」などのタイトルを付けて台湾映画について報道するほど、台湾で台湾映画が大ヒットした年でした。

台湾の國家電影中心(国家映画センター)は、毎週の映画興行収入の統計を発表しています。その数字を見ると、2020年台湾で興収TOP10の台湾映画のランキングが分かます。

その10本の中で、なんと5本も日本でもNetflixで視聴ができるんです!以下、日本で視聴可能な5作品のちょっとした紹介をお届けします。

※執筆者注:「國片」とは・・・日本で「日本映画」を「邦画」と言うように、台湾では「台湾映画」のことを「國片」と言います。


2020年興行収入第1位 『弱くて強い女たち』

本作は2020年台湾の興行収入第1位を獲得しただけでなく、台湾で「国民のおばあちゃん」と呼ばれるベテラン女優・陳淑芳(チェン・シューファン)は、本作で2020年金馬奨の主演女優賞を受賞しました。他にも2018年の映画『先に愛した人』で金馬奨主演女優賞を受賞した女優・謝盈萱(シェ・インシュエン)、そして日本でも有名な女優・徐若瑄(ビビアン・スー)が主演を務めています。

異なる世代の台湾の女性たちの生き様を繊細に描くことで、たくさんの視聴者から共感を呼んだ名作です。


2020年興行収入第2位 『君の心に刻んだ名前』

二人の若手俳優・陳昊森(エドワード・チェン)と曾敬驊(ツェン・ジンホア)が主演を務める本作は、LGBTQ映画のなかで台湾映画史上興行収入第1位に輝き、台湾では大きな話題になりました。2019年にアジア初の同性婚合法化を実現した台湾ですが、その31年前の時代を生きる二人の少年が、互いへの感情に戸惑う様子を描き、視聴者の心を動かしました。


2020年興行収入第5位 『呪われの橋』

台湾では近年、ホラーやスリラーが人気ジャンルのひとつになっています。

そんな中で、台中の東海大学を舞台にした『呪われの橋』は、実際に言い伝えがある都市伝説を映画化した作品。女性の幽霊が現れると言われる橋で6人の大学生がライブ配信をやっていると、幽霊が現れ、その後6人全員が行方不明になり……。この映画で、肝試しをしてみるのはいかが?


2020年興行収入第7位 『ハクション!』

提供:傳影互動

『あの頃、君を追いかけた』で日本でも注目を集めた柯震東(クー・チェンドン)と、「イタズラなKiss 〜惡作劇之吻〜」、「イタズラな恋愛白書 〜In Time With You〜」などの台湾ドラマで日本でも知られている女優・林依晨(アリエル・リン)が共演するファンタジーラブストーリー。
主演の二人以外にも、香港のスーパースター古天樂(ルイス・クー)やF4の呉建豪(ヴァネス・ウー)などの隠れスーパースターも数多く登場します。


2020年興行収入第9位 『同級生マイナス』

2021年2月20日より配信スタート予定の本作は、高校の同級生4人が卒業後にも時々集まって、駄弁りながら人生のたくさんの葛藤を抱える物語。

監督・黃信堯(ホアン・シンヤオ)は周りの友達が遭遇したことからヒントを受けて、ユーモラスなトーンで本作の主人公たちに起こる出来事を描いたそう。伝えたいのは、「人生がどんなにばかばかしくても、生きていくしかない」というメッセージ。


台湾の大ヒット作の数々、ぜひご覧ください!

Text:ローズ

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