【MLB】2年間で約14億円の年俸を失っても… ロッキーズのデズモンドが今季も出場辞退表明

ロッキーズのイアン・デズモンド【写真:AP】

「今のところ2021年もプレーする予定がない」インスタのストーリーズで明かす

ロッキーズのイアン・デズモンド外野手が21日(日本時間22日)、「今のところ、2021年もプレーする予定がない」と自身のインスタグラムのストーリーズで明かした。新型コロナウイルス感染拡大を受けて同外野手は昨シーズンの出場を辞退しており、2年連続辞退となる。MLB公式サイトが伝えている。

デズモンドは次のように心境を明かしている。

「ここ数か月間、私は難しい会話をしてきました。多くの質問をし、検討を重ねました。今のところ、私は2021年シーズン出場しないことを選びました。家族と一緒にいたいという思いが、この環境下で野球に復帰したいという思いを上回りました。私はこれからもトレーニングを続け、進展を見ていきたいと思います。この決断は多くの人に大きな影響を与えます。私はその責任を負います。私は自分の心に従い、自分の決断に納得しています。コーチ陣やフロントオフィス同様、チームメートにも知らせました。みんなが理解を示してくれ、協力的でした。私はロッキーズ球団全体の成功を祈っており、遠くから助けになることはなんでもしたいと伝えました」

自己都合での出場辞退とされたデズモンドには昨季、試合数に応じた約555万ドル(約5億8600万円)の給与が支払われなかった(元は1500万ドル=約15億8500万円)。今季も出場辞退した場合は、今季年俸800万ドル(約8億4500万円)も支払われないことになる。来季に関しては、球団側が1500万ドル相当のオプションか200万ドル(約2億1100万円)のバイアウトの権利を持っている。

米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「今シーズンのどこかで戻ってくる可能性を残した声明だった」とした上で「これがデズモンドにとってロッキーズでの最後になる可能性が十分にある」と指摘。来季の1500万ドルのオプションはバイアウトされる可能性が高いだろうとしている。

また、米国での新型コロナウイル感染者数は昨夏よりも多い状況のため「デズモンドの決断に続く選手が出てきても驚きではない」としている。

35歳のデズモンドはメジャー通算1478試合に出場1432安打、181本塁打を誇る右のスラッガー。シルバースラッガー賞を3度受賞し、オールスターに2度選出されている。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2