中日・石川昂 モヤモヤ一掃の2安打1打点 視察の与田監督「今日はうまく対応できていた」

笑顔が戻った中日・石川昂(左)

中日の2年目・石川昂弥内野手(19)が指揮官の前で鬱憤を晴らした。22日に二軍のDeNA戦(読谷)に「4番・三塁」で先発出場すると、今キャンプ対外試合初安打を含む4打数2安打1打点と活躍した。

前日21日には一軍の日本ハム戦(名護)で「4番・三塁」に抜てきされながら、3三振を含む4タコ。そのため「昨日、ダメだったので今日は取り返そうと思って頑張りました」と気合を入れまくって臨み、わずか1日で結果を残して満面の笑みを浮かべる。

初回の第1打席こそ併殺に倒れたが、3回一死一、三塁の好機で相手先発・宮城の変化球を泳ぎながらも左手一本で左前へ落として勝ち越し打。さらに5回は先頭で右翼フェンス直撃の二塁打を放ち「感触的には良かったけど、僕のパワーがなかった(笑い)。風も逆風だったので、行かないかなというのはあった」と口も滑らかで「今日は良かった。やりたかったことができたので、それが右中間に打てたのが良かった」とモヤモヤは吹っ切れた様子だ。

視察した与田監督は「昨日の試合はタイミングが合っていなかったけど、今日はうまく対応できていたのでは。良い打球でした。昨日の反省を踏まえて取り組んだと思うし、相手は違うがうまくいかなかったその後はすごく大事だから。そういう意味で安打2本は良かった」と目を細める。

石川昂は「結果を出して生き残らないといけない。生き残れるように、上に呼んでもらえるように頑張ります」と1日でも早い一軍合流へ向けて猛アピールを続けていく。

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