尾浦トンネル貫通「地域生活改善に大きく寄与」 2022年春供用 対馬・厳原

鏡開きでトンネル貫通を祝う工事関係者=対馬市厳原町、尾浦トンネル

 長崎県対馬市厳原町の尾浦と安神を結ぶ県発注の「尾浦トンネル(仮称)」が貫通し、22日、現地で貫通式があった。供用開始は2022年春ごろの予定。
 山間部を縫うように走る県道厳原豆酘(つつ)美津島線の道路改良事業の一環で、昨年8月から掘削開始。全長313メートル、車道幅員5.5メートルで、片側1車線。尾浦-安神間は約4分短縮される見込み。総事業費は約11億7千万円。
 貫通式には、県、市や工事関係者ら約40人が出席。貫通点で握手を交わし、鏡開きなどで祝った。県対馬振興局の渡辺大祐局長は「通勤・通学や救急搬送時などの交通の利便性、安全性が大幅に向上するだけでなく、水産物流の効率化なども図れる。地域生活の改善に大きく寄与するだろう」と話した。


© 株式会社長崎新聞社