郷土の歴史歩いて学ぶ 西海で中浦ウォーク

国の天然記念物、七釜鍾乳洞の湧き水がそそぐ江川内川沿いを散策する参加者=西海市西海町中浦北郷

 天正遣欧少年使節の一人、中浦ジュリアン(1568-1633年)の出生地とされる長崎県西海市西海町で14日、「中浦ウォーク」が開かれ、住民ら約60人が地域を散策した。
 中浦公民館(辻道行館長)の主催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で地区の運動会や敬老会を中止したため、代替行事として開いた。
 参加者は5人程度のグループに分かれ、ジュリアン出生地跡の公園や、郷里の電灯設置にした貢献した大阪帝大2代目総長、楠本長三郎(1871-1946年)の生家跡など約4キロのコースを歩いた。公民館役員ら約30人はスタッフとして参加。チェックポイントでは老若男女がクイズや的当てなどのゲームに挑戦した。
 ウオーキング仲間と参加した同町の主婦、江越直子さん(55)は「いつもは黙々と歩いているが、歴史や自然を感じられて楽しかった。コースを変え、また開いてほしい」と笑顔で話した。

© 株式会社長崎新聞社