2020年に低迷したアルファロメオF1、『C41・フェラーリ』で一歩前進を狙う「中団トップの座が目標」と代表

 アルファロメオ・レーシング・オーレンのチーム代表フレデリック・バスールは、2021年型F1マシン『C41』の発表会に際し、チームの目標は、中団トップの座に復帰することであると語った。

 2月22日、チームはポーランドのワルシャワで新車発表会を開催、チーム代表バスール、テクニカルディレクターのヤン・モンショー、レギュラードライバーのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィ、リザーブドライバーのロバート・クビサが出席するなか、ニューマシンを披露した。

 アルファロメオはアルファロメオ・ザウバー時代の2018年から2020年まで3年連続でコンストラクターズ選手権8位にとどまり、昨年の獲得ポイントはわずか8点だった。

 今年はフェラーリのパワーユニット(PU/エンジン)の改善が見込めることもあり、アルファロメオは後方から脱出できることを期待している。

アルファロメオ・レーシング・オーレンの2021年型マシン『C41』

「ニューマシンを発表する瞬間はいつも感動する。ファクトリーの全員の何カ月にもわたる努力の集大成であり、新たな冒険の始まりだからだ」とバスールは語った。

「チームのフィロソフィーは変わらない。明日は今日よりいい仕事をするということだ。昨シーズン、我々は(コンストラクターズ選手権で)8位という結果だった。2021年にはそれよりもいい結果を目指さなければならない。そのためには、サーキットの現場で働くスタッフも、本社のスタッフも、各部署が改善し続ける必要があるのだ」

「今は、すべてのチームが高い期待を抱き、冬の間にいい仕事をして開幕戦に向けていい位置につけられることを期待している。そして全員が手の内を見せる時が近づいている」

 バスールは、目標は中団トップの座に就くことであると述べているが、簡単な道のりではないとも認めている。

「レーシングチームにとって最も重要なのは、常に改善していくことを目指して努力することだ」

「我々チームの全員が、改善したいと心から思っている。同じ目標に向けて強いモチベーションを持ち、一歩一歩、中団トップの座へと戻っていかなければならない。長い道のりになることは分かっているが、このことを目標に努力しており、少しずつ改善しつつある」

アルファロメオ・レーシング・オーレンの2021年型マシン『C41』

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