ラ・リーガ第24節、バルセロナは格下カディス相手に1-1で引き分けてしまった。
終了間際にPKを与えたフランス人DFクレマン・ラングレに一部から批判が浴びせられている。
そうしたなか、同じフランス人である元バルサDFジェレミ・マテューは彼に同情を寄せた。マテューは2014~2017年までバルサに所属し、91試合に出場したDFだ。『RAC1』でこんな話をしていたそう。
ジェレミ・マテュー(元バルセロナDF)
「ミスをした後、バルサで話しかけてくれるのはチャビかセスクだった。何もなかった、次はもっとうまくやろうと。
彼らはポジティブに話しかけてくれた。そういうものが(今の)バルサのロッカールームに少し欠けているのは事実だ。
(バルサは)そういうものであること、やや孤独であることを学ばなくてはいけない」
「バルサ内部のロッカールームがどんな感じかは知られていない。
自分はバルサのロッカールームでやや孤独だった。誰も寄り添ってくれない。個人的にいえば、クラブサッカーではない。
(ミスした選手を)誰もが殺す、それもサッカーの一部だ。状況を好転させるためにポジティブにならなければいけない」
「(バルサでの)最後の年は自分も苦境にあった。
自分のせいでトリノで負けた。自分は殺された(叩かれた)が、サッカーは11人でプレーするものだと理解している。
楽しむためにスポルティング・リスボンに行った。
スポルティングでは何か起きた時には誰かが話しかけてくれた。だが、バルサでは一切なかった。
自分にはちょっとした愛情が必要だったんだ。
例えば、大きなミスをした時には翌日に誰も話しかけてこない。ルイス・エンリケもね」
彼が言及していたのは、2016-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝のユヴェントス戦。
敵地での一戦にマテューは左サイドバックとして先発起用されるも、前半に2失点すると後半からベンチに下げられた(結果はバルサが3-0で敗戦)。
バルサにはミスをした選手をフォローする空気がなく、孤独感を感じていたそう。
【動画】これで戦犯扱い…マテュー、ユーヴェ戦での問題失点シーン
そんなマテューだが、バルサ時代にも楽しい瞬間もあったとか。イタズラ好きのジェラール・ピケが悪臭爆弾をロッカールームに“投下”した際には、皆でそれをピケの車に投下し返すことがあったそう。
また、「バルサでプレーしたのはキャリアで最高の出来事だった。イニエスタ、メッシ、チャビ…」とも語っていたとのこと。