鷹島小 校舎147年の思い出 児童らお別れ式 9月、解体開始

運動場で風船を飛ばし、旧校舎に別れを告げる児童=松浦市立鷹島小

 4月から新校舎に移転する松浦市鷹島町の鷹島小(滝川正博校長、88人)で21日、旧校舎とのお別れ式があり、児童と保護者らが思い出の詰まった学びやとの別れを惜しんだ。
 同校は1874(明治7)年、現在地にあった旧庄屋宅を校舎に「遠通小」として開校。児童数が千人を超えた時期もあったという。新年度からは約500メートル離れた鷹島中の隣接地に新築移転。旧校舎は9月ごろから解体工事が始まる。
 お別れ式では卒業生でもあるPTA会長の桐木希美さんが「築き上げてきた伝統が新校舎に引き継がれることを期待する」とあいさつ。同校の歴史を紹介したスライドショーもあり、保護者から当時を懐かしむ声も上がった。
 最後に運動場で児童が旧校舎への感謝と将来の夢や目標などを書いたカードを付けた風船を飛ばした。4年生の宮本るいさん(10)と山本涼生(りお)さん(10)はスライドショーを見て、「昔の学校の様子を知ることができた」「鷹島小がどれだけ地域で大切にされてきたのかがよく分かった」などと話した。

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