衣笠山のシンボル「大介桜」伐採 樹齢百年超、倒木の恐れ

大介桜を伐採する作業員=19日、衣笠山公園

 桜の名所として知られる横須賀市小矢部の衣笠山公園で樹齢100年を超すとみられる「大介(おおすけ)桜」が伐採された。腐朽が進み、倒木の恐れがあるため安全面を優先させた。寿命を超えた桜の木はほかにも相当数あるため、管理者は地元住民団体と連携して伐採や新しい苗木の植樹に取り組んでいる。

 大介桜は公園入り口から2分ほど歩いた広場脇のソメイヨシノ。同公園が開園した1907(明治40)年ごろに植樹されたとみられ、高さ約10メートル、幹回りは1メートルに及ぶ。89歳と長命だった三浦一族の三浦大介義明にちなんで名付けられ、同公園のシンボル的な存在だった。

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