藤田菜七子 サウジ遠征から帰国「いつか私も日本馬と海外のレースに出たいな」

藤田菜七子

サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた「インターナショナルジョッキーズチャレンジ」に参戦し、総合4位タイ、女性騎手ではM・ホルムベリ(スウェーデン)と並んでトップタイと健闘した藤田菜七子(23=美浦・根本)が22日夜、帰国した。

菜七子は「競馬場は広くて乗りやすく、日本で言うと東京や新潟に近いイメージでした。初戦(2着)は最初に乗る予定の馬が取り消して、予備の馬に乗りましたが、ゲートのタイミングが合わなくて、しまいに脚を使うよう切り替えたのですが、最後はしっかりと伸びてくれました。レースで乗った馬たちは口向きも悪くなく、しっかりつくられているという印象を受けましたし、競馬の歴史が浅い国だと聞いていましたが、これからどんどん発展していくんだと思います」と振り返った。

また現地では、追い切りに騎乗した日本馬のピンクカメハメハ(牡3・森)が見事、サウジダービーを制したが、菜七子は「しまいの反応を見るような追い切りを、ということだったのですが、すごくいい馬だなと思いましたし、具合の良さも感じました。勝って良かったです。これまでは招待レースでしか海外に行ったことがなく、日本馬がいるというのは初めての経験でしたが、追い切りにも乗せてもらって、間近で日本馬が勝つのを見ることもできました。いつか私も日本馬とともに海外のレースに出たいなと憧れのようなものを抱きましたし、今回の経験をまた生かしていきたいと思います」と語った。

今後は2週間の自主隔離に入り、3月10日から調教騎乗を開始し、3月13日(土)からレースに復帰する予定。

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