楽天・田中将が思わず「痛えーっ!」5年目右腕・西口の強烈ストレート

西口のボールを受け痛がる田中将大

23日、キャッチボール中の楽天・田中将大投手(32)の顔が苦痛にゆがんだ。

前日、沖縄・金武キャンプを打ち上げた楽天は本隊が名護で行われた日本ハム戦に。試合に登板予定のない田中将、涌井、岸ら投手陣、浅村、銀次ら野手の主力数人も撤収の始まった金武町ベースボールスタジアムを使用して調整を行った。

その午前中、サブグラウンドでキャッチボール中だった田中将の表情がゆがんだのは開始から10分が経過した時だった。

この日は連日キャッチボール相手をしていたブルペン捕手が本隊に帯同して不在だったために5年目の右腕・西口直人投手(24)が相手を務めていた。

遠投の距離が40メートルほどに延び、西口が投げたスピンの利いた低い軌道の球がグラブの芯を叩くと「痛えーっ!」と思わず声を上げてグラブから左手を抜き、背番号18の顔がゆがんだ。

この状況を想定していなかった西口は「すいません!」と直立不動で頭を下げる。

一方で、全く罪のない5年目右腕の指掛かりのいいストレートに〝差し込まれた〟田中将は「大丈夫! いいよ!」と西口を気遣うおおらかな対応でこの状況を収めた。

プロ入り5年目でまだ一軍登板は1試合しかない西口だが、16日の阪神戦(宜野座)では2回無失点。田中も痛がる〝重いストレート〟を何とか飛躍につなげたいところだ。

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