
新型コロナの影響は、プロ野球にも及びました。
開幕に先駆け、23日に西武との練習試合に臨んだソフトバンクホークス。
選手会長の中村晃選手は、異例づくしのシーズンをどんな思いで過ごしたのでしょうか。
宮崎市で行われているホークスの春季キャンプ。
開幕に向け、新型コロナに感染しないよう対策を取りながら汗を流します。
2021年のキャンプは緊急事態宣言などを考慮し、全期間無観客が決定。
2020年、30万人以上が訪れたファンの姿はありません。
選手会長の中村晃選手。
2021年も攻守でチームを牽引しますが、ファンの存在の大きさを感じています。
▼中村晃選手
「違和感がありますし、声援のおかげで苦しい練習も頑張れることもあるので寂しいかなと思います」
中村選手は2020年、医療従事者に県を通じて1000万円を寄付。
中村選手の母は看護師で、新型コロナ収束が見通せない中、医療従事者への支援にも動いているといいます。
▼中村晃選手
「お客さんに見てもらってプレーすることが僕たちの仕事。(早く)満員の中で試合できるようになればいい」
▼日本野球機構の会見
「6月19日に開幕することを決定いたしました」
日本野球機構は例年より3か月遅い開幕を決断。
開幕したのは6月でした。
開幕したものの、球場に響いたのはファンの声援ではなく、選手の声や打球音。
球場に上限5000人ながら、ファンが入ったのは約1カ月後でした。
■ホークスファン
「待ちに待ったホークスの観戦、うずうずですよ!」
「楽しみです、めっちゃこの日を待ってました」
試合数は120試合、1試合平均の観客は約8割減の異例のシーズン。
▼中村晃選手
「同一カード6連戦があったり、何回もPCR検査を受けて試合に出場するとかコロナ禍ならではのことがあったが、その瞬間が一番うれしい」
▼工藤監督
「今年多くの方の支援がなくては、我々は開幕することすらできなかった。ファンの皆様が我々に元気を与えてくれ勇気を与えてくれたことが、勝利につながった」
▼中村晃選手
「僕たちができることは、いいプレーをして見てる人たちに感動を与えることなので、プレーでしっかり見せられればいい」