レッドブルF1の2021年型『RB16B』:大幅変更なされたホンダの新“ビースト”に期待。24日にシェイクダウンへ

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 レッドブル・レーシングは、2月23日、2021年F1を戦うマシン『RB16B』の画像を公開した。今年は規則で開発を厳しく制限され、多数のコンポーネントを昨年型から流用してはいるものの、最大限の改善を図ったとチームは述べている。

 レッドブルはアストンマーティンとのタイトルスポンサー契約を2020年末で終了、今年は「レッドブル・レーシング」としてF1にエントリーしている。

 2019年からホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載しているレッドブルだが、ホンダは2021年末でF1活動を終えることを決定。しかしレッドブルがそのパワーユニット(PU/エンジン)を引き継いで2022年以降も使用することで合意がなされた。

『RB16B』からはアストンマーティンのロゴが外された分、リヤウイングにホンダのロゴが大きく入り、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして新加入したセルジオ・ペレスをサポートする企業telcelやインタープロテクションのロゴも加わった。

レッドブル・レーシングの2021年型マシン『RB16B』

 チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、2021年型マシンの名称を『RB17』ではなく『RB16B』にする理由について、「60パーセントが2020年型シャシーのコンポーネントを引き継ぐことになるからだ。我々チーム史上初めて、完全に新しいマシン名を使わず、前年型のBバージョンと呼ぶことになる」とコメントしている。

 パンデミックの影響で、今年のF1レギュレーションでは、2020年のシャシーを基本的に持ち越し、開発を厳しく制限することが決まっている。
 しかしレッドブルは「だからといって我々の優秀なデザイナーたちが冬の間ずっとくつろいでいたわけではない。それどころか、『RB16B』の内部には多数の変更が盛り込まれている」と述べている。

 その最大の変更のひとつはパワーユニットだという。「F1での最後のシーズンに向けて、ホンダは新しいパワーユニットを導入する。大幅な変更が施された“ビースト”であり、これをマックスとセルジオが明日、初めて試すことになる」。

 24日にチームはイギリス・シルバーストンでフィルミングデー走行を行い、フェルスタッペンとペレスがニューマシンのシェイクダウンを行う。さらにテスト&リザーブドライバーのアレクサンダー・アルボンが、テストの一環としてRB15をドライブする予定となっている。

レッドブル2021年型F1マシン『RB16B』 リヤウイングに飾られたホンダのロゴ

 ホンダF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治氏は、アルファタウリ『AT02』の発表会の際に、2021年のパワーユニットについて、次のようにコメントしていた。

「COVID-19のパンデミックの前に立てていた計画では、今年新しいPUを導入するつもりでした。しかし、F1で長いシャットダウンが行われ、ヨーロッパではロックダウンがなされ、パーツ供給が遅れたこともあり、さまざまな困難と制限が生じました。そのため、2022年へと延期することを決めました」

「ですが、2020年10月に、ホンダが2021年末でこのスポーツから去るという決定が発表されたことを考慮し、我々は状況を再評価し、このPUを2021年に導入することに、計画を再度変更しました。変更を行うタイミングは非常にタイトでしたが、開発および準備のプログラムを前倒しすることができました。ホンダとしては、このスポーツから去る前に、技術的なノウハウをすべて活用したいと考えたのです」

 田辺テクニカルディレクターは、パワーと信頼性を向上させるため、ICE、タービン、ERSに変更を加えたとして、「ダイナモ上で出た数値は期待していたものと一致しています」と好感触を示している。

 レッドブル・レーシングは2010年から2013年までコンストラクターズ、ドライバーズのダブルタイトルを獲得したものの、新パワーユニット時代に突入して以来、王座に就けずにいる。しかし2020年にはメルセデスに続くランキング2位を獲得、今シーズンのパフォーマンスに期待がかかる。チームは今季に向けて、フェルスタッペンとベテラン、ペレスのペアで着実にポイントを積み重ねていき、メルセデスに挑戦することを目指す。

レッドブル・レーシングの2021年型マシン『RB16B』